どうも、もうカンヌ折り返し地点まできている吉川です。
早いすすすねぇ〜!!!折り返し地点を記念して、今日さっそくマクドナルドに手を付けました。
うまかった。あと残り3日。存分に楽しみましょう。

本日一発目のセミナーはMOFILMでした!!

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朝の5時に寝たにも関わらずこんな朝っぱらのセミナーに律儀に出たのは、個人的にMOFILMに思い入れがりましてね。3年前だっけな、うちの監督の大野大樹とこのコンテストに出品してなんと優勝したという経験がありまて・・・その年大野はカンヌにいき、スパイク・リーと壇上に立ち喝采を浴び、オレは大野の代わりに朝一人ぼっちオフィスでコーヒーを沸かしていたとてもいい思い出があります。ああ・・・あのコーヒーは特別苦かったなぁああ!!!

ちなみにこれがその時のCM。ナレーションを何十回も撮った記憶が・・・今でもセリフ覚えてます。

誰もがケータイひとつで監督になれちゃう世の中なわけですが、MOFILMはそういう人達に自分の作品を発表し、日の目を浴びる機会を与えてくれる会社です。たくさんの大企業と手を組んで、名もないクリエイーターたちにテレビに流れるCMをつくるチャンスをこれまでにたくさん与えてきました。

例えばこのCMはMOFILMとCHEVOLETとスーパーボウルとが組んで行われた去年のコンテストで優勝した作品なんですが、これはテレビでも流れ、なんとスーパーボウルのCMトップ10にも入ったとか。はんぱない!!

2009年以来MOFILMはカンヌと組んでコンテストを行なってきたわけなんですが、仕組みは至って簡単。企業がブリーフを作り、それにのっとって我々がCMをつくるだけ。それがサイトにアップされ、選考をくぐり抜け、WINNERが決まるというもの。

今回のWINNERたちの作品はこちらで見れます。

セミナーで流れたのはコーラの1位。こちら

いいですねぇこんなの。オレもカンヌにいる間、風船にコーラと女の子がつながれて飛んでこないかなぁ。

コカ・コーラはこのCMを気に入ってくれて、来年のバレンタインに流してくれるとか。わお!!

次に紹介したいのがINNOCEANによる「REGENERATION MUSIC PROJECT: THE EVOLUTION OF BRANDS AND ARTISTS IN THE CREATIVE PROCESS」

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スピーカーは

●Mark Ronson(プロデユーサー、DJ)

●Tom Pettus(InnoceanのCD)

●Nick Davidge(エクセキューティブCD)

●Amir Bar-Lev(監督)

HYUNDAIがVELOSTERという車種を発売しました。この車のターゲット層はいわゆるヤングな世代、セミナーでは“NEW CREATIVE CLASS”と呼んでいました。ヤングカルチャーのど真ん中にいる世代、ソーシャルメディアに侵されてる世代、それが彼らです。僕です。

HYUNDAIにとってこの世代に向けた車を発売するのははじめてでした。New creative classはとても繊細で扱うのがとてもむずかしい。ちょっとでも気に入らないとすぐそっぽを向かれてしまいます。そんな彼らには、広告の枠を超えたキャンペーンをぶつけたかった。むしろ、彼らもインボルブできる、リアルでインパクトのあるものにしたかった。

そこでHYUNDAIは思い切ったキャンペーンに打って出ました。それは映画をつくること。フルスイングしたなぁ〜!!

映画のコンセプト:

5人のDJを集め、彼らにそれぞれ違ったジャンルの音楽(クラシックだったり、カントリーだったりジャズだったり)が振り当てられ、そこから自由に曲をつくるというもの。

選ばれたDJは彼ら、

●DJ Premier X Classic

●Mark Ronson X Jazz

●Skrillex X Rock

●Pretty Lights X Country

●The Crystal Method X R&B

そうそうたるメンバーです。しかもここにまたいくつもの有名アーティストがフィーチャリングされています!

これがその映画のトレーラー、

かっけぇ!!!見たいな見たいなわなわなわな・・・

キャンペーンのアプローチ:

もちろん映画を発表するわけじゃ終わりません。上映までの間、週ごとに曲をリリースしたり、ミュージックビデオが発表されたり、メイキング映像もたくさんアップされました。

上映は映画館だけでなく、ライブイベントやCoachellaなどのフェスやSundance、SXSWなどでも上映され、大反響。それ以外にも多くのメディアで取り上げられたとか。

ここでキーポイントは、HYUNDAIはこのキャンペーンを”若者のカルチャーのためになにかできないか”と思って行ったこと。

実際、映画の中にHYUNDAIの車は登場しません。アーティストが移動にHYUNDAIにさりげなく乗ってたり、マイケル・ベイ顔負けのカーチェイスでHYUNDAIがLAの街を大暴走したりしません。そういう下心は一切なく映画はつくられました。やっぱ着ぐるみの後ろのチャックが見えると興ざめするじゃないですか。すけべごころが発動して車を本編に登場させたりしなかったのは大正解・・・

ただそのかわり何をしたかというと、BEHIND THE SCENESを制作し、その中で今回の作品に携わったスタッフ5人が製作中にその車を利用している姿がフィーチャーされてます。PMが音楽資料を求め、VELOSTERにのって街中のCD屋を走り回ってたりね。

これぐらいだったらいいじゃないですか!!
最後にDJ Premier のPVを貼っていきます。

興味ある人は他のPVも探してみましょう〜。