広告業界にしばらく身を置いている人ならば一度は経験するであろうテーブルトップ撮影。「テーブルトップ」とは机の上にありそうな食品、飲料、商品パッケージ、電子部品などを指します。ただし、その撮影は視聴者のよだれが出そうなほど商品をおいしく見せるだけではありません。ビールやソフトドリンクをハイスピードで撮影することで、如何にその飲料の味がすばらしいかを感じられるよう、見た目を堪能してもらいます。あるいは、フルーツやケーキの上にチョコレートをゆっくり垂らしたり、商品のデザインを強調するような照明で魅せていったりするのかもしれません。しかし、広告界はこの様なCMで溢れています。たとえば、典型的なビールのCMの「シズル」で驚く事はもうありません。全て一緒に見えるのです。では、どのようにしてその「シズル」を斬新に見せられるのでしょうか?

ひとつの方法として、カメラ上で魔法を使える経験豊かな監督や会社と仕事をすることがあげられます。液体を注ぐためのリグであったり、カメラの動きであったり、撮影のスピードに変化をつけるなど、方法はさまざまです。私自身アメリカの色々な監督と仕事をしましたが、最近見つけたのがドイツ、ハンブルクにあるThe Marmaladeという会社です。

多くのハイスピード撮影(つまり、視聴者にとってはスローモーション)は固定されたショットで撮っていて、ひとつのアングルから液体が注がれるのを見せます。The Marmaladeは、特別なモーションコントロールのリグを作ったことで、超ハイスピードでひとつの注ぐ動作を動的に撮ることを可能にしたのです。かなりかっこいいですよね!!

彼らのリールをご覧ください:

THE MARMALADE Identity from schoenheitsfarm production on Vimeo.

もっと見たい?彼らのウェブサイトはこちら: http://www.themarmalade.com