ギネス認定もされた、世界一小さなストップ・モーション・アニメーションを紹介します!!

Professor FletcherがNokiaの携帯電話と顕微鏡を合体したことで生まれたCellscopeが、Aardman の監督コンビ、Sumo Scienceに、このちっちゃな映画を制作するきっかけを与えました。身長9mmの少女、Dotちゃんが微視的な世界で奮闘します。このショートフィルムはCellScope技術、Nokia N8、12 megapixel cameraと Carl Zeissレンズによって撮影されました。

Director: Sumo Science
Client: Nokia
Agency: Wieden & Kennedy

これは、NokiaのDotちゃんの、本当に本当に凄いメイキング映像です。

この企画は、Nokiaが医療にも活かせるCellScopeの技術を、より多くの人に知ってもらいたいとの思いからSumo Scienceに協力を求めたことから始まりました。
例えば、医療活動の際、より正確な診断の為に、拡大撮影された血液サンプルを別の場所に送るよう求められることもあります。そのような時に、CellScopeの技術が役立つのです。CellScopeによって、ウガンダの遠方の村から、世界中どこにでも拡大された画像を送ることが出来るようになります。マラリアの診断をしやすくし、命を救う手助けをすることになるのです。
Nokiaから協力要請を受け、Sumo Scienceは、このCellScopeを使った世界最小の映画を作ることに決めました。小さな血液細胞のアニメーションを作る事ほど難しいことはありません。そんなことから可愛らしい少女の話に落ち着いたようです。
ショートフィルムの主人公、Dotちゃんは、全てが微視的レベルの不思議な世界の住人です。ところが、突然スクリーン上で暴れだした背景のお陰で、逃げ回ることになります。
人形は、まずは紙にデザインし、3Dプリンターで立体的にしました。それから細いワイヤーに付けて、色付けです。顔や手がちゃんと形になるには、これが限界のサイズなのだそうです。Dotちゃんの分身は50体あり、それぞれのポーズに予備が3体ずつ作ってあります。身長が9mmしかないDotちゃんを自由に操ることは至難の業です。そのため、撮影のたびに、ポーズの違う人形を入れ替えていたそうです。結果、1日かけて作られる映像は、たった4秒程のものだったとのこと。これまで取り組んだ中で一番難しい仕事だったと話しています。

Aardman の作品はここでも見ることができます。
http://www.aardman.com/